「証明写真が‥‥‥‥ 」

最近のお客様との会話

「前回の免許の時に1,000円で撮ってもらったのがこれなんだけど‥‥‥‥ 」

どこで撮ったのかは聞きませんでしたが、見せていただくと「確かにこれでは‥‥‥‥ 」という感じです。

「顔が膨らんでるし、おでこが光っていて、それで今回はここに来ました。」

とおっしゃいます。

簡易的な撮影の場合、広い場所が確保できずにカメラと人物の距離が十分でないことが多く、必然的に近くから広角レンズで写すことになります。また、ストロボ(フラッシュ)が正面から一つだけの直接光の場合がほとんどです。ストロボさえもなく、自然光でそのまま写したと思われる、色温度の調整がされていない、顔色がオレンジだったり青白い例も見られます。

このように、近くから広角レンズで写すとどうなるかというと、広角レンズの特性から近くのものが大きく遠くのものが小さく写るため、顔の中央のあたりが膨張してむくんでいるように写ります。(よく、大勢でワイワイ写すと画面の四隅の人の顔が斜めに歪んだり、前の方にいる人の顔が大きくなるのも広角レンズの特性です。)

また、正面からの直接光一灯のみの照明のため、おでこやあごのあたりに強い反射によるテカリが出ます。

 

では、写真館などで写す証明写真はどうでしょう。

人物からの距離が十分に確保できるので、無理に広角レンズを使わずに中望遠のレンズを使います。昔のフィルムカメラで言えば、85mm〜135mmのポートレンズ用と言われていた焦点距離です。不自然に遠近感が強調されずに自然な描写がされます。また、斜めからメインとなるストロボ照明を当ててハイライト(明るい部分)とシャドー(暗い部分)を作り自然な明暗にします。そして、シャドー部の濃さを目的の描写に合うように正面からフロントライトを当てて調節します。例えば、ホッソリの方はコケている感じがしないようにシャドー部を明るめに、といったようにです。それぞれのストロボにはボックス型のカバーがかかっていて内部で光が二回反射し、さらに表面の白い布で拡散されて柔らかい光が出るため、テカリなども弱められます。

お値段も、二枚で990円(修正しない場合)と、証明写真は特にお安く設定しています。特に、ゴールドカードで長期間免許証を所持される方は、「えーーー、こんな免許証、いやだ‥‥‥‥ 」という前に、『写真館の証明写真』を一度お試しください。

 

追記‥‥‥‥ 女性の方にお願い

最近のお化粧品の中で、「うるおい」や「プルプルの肌感」を強調したものや、ラメを混入して「キラキラ感」をだすものは、小さなサイズでしか使わない証明写真の場合、テカっているように見えるだけなので、どちらかというと、落ち着いた感じの反射の少ないファンデーションなどでお越しいただくと満足度アップです。